"Existence Is An Active Practice"

Mónica Hernández :
N.Y. State of Mind with Theophilos Constantinou

"N.Y. State of Mind” is the series hosted by Theophilos Constantinou, owner of the publishing label Paradigm in New York. Today Mónica Hernández joined us. Born in 1995 in the Dominican Republic and currently living in New York, she is a Caribbean woman who boldly portrays women ,usually nude, from a feminine perspective through sensitive themes such as sex, religion, body hair, acne, menstruation and innocence. She has been featured in a number of exhibitions of young artists, and they talked in depth about everything from keeping her mental health to what it is like during the pandemic.

出版レーベル「パラダイム」を主宰するセオフィロス・コンスタンティノウがホストの「N.Y. State of Mind」。今回はアーティストのモニカ・エルナンデスをゲストに迎える。1995年、ドミニカ共和国生まれNY在住の彼女は、カリブ人のいち女性として、性や宗教、体毛、ニキビ、生理、イノセンスなど、繊細なテーマを通して女性目線の女性(たいていはヌード姿)を大胆に描いている。若きアーティストの展覧会などでもフィーチャーされる彼女に、メンタルヘルスの保ちかたからパンデミック下で感じたことまで、ディープに語ってもらった。

Featuring Mónica Hernández, Photography and interview Theophilos Constantinou, Editor eucari

“Existence is an active practice, some days are good, some days are hard,
and you should celebrate your small successes.”

あなたは、メンタルヘルスに関連した不安や不信感に苦しんできました。自分のなかの“悪魔”を克服しようとしている人に、どのようなアドバイスや対処法をシェアできますか?

私たちは本来考えすぎてしまう傾向があります。自分にとって難しいこと、できないことに価値をおき、自分が得意なことについては、複雑な理由づけをすることで自分を納得させています。これまで、私にとっての“大人”とは、自分がすることの多くが、自分が育った時代を反映していることに気づくことだと思っています。何年もかけて自分は周りと全く違う人間になると思っていたのに、自分が自分の出自に影響されずにはいられないのです。

環境、家族、他人など、あなたを取り巻く世界は過酷なことが多いですが、自分と向き合う時間も、同じようにストレスを感じるべきではありません。少しの間だけでも、何も思い詰めることなく自分自身と過ごす必要があります。存在とは、積極的な実践であり、良い日もあれば辛い日もありますから、それがどれだけ小さなことでも、ひとつひとつ自分が成し遂げたことを祝うべきです。今を生きること、自分がすることに存在感を示すことで自分を尊重すること。そして時間は幻想です。

“I’ve learned despite how much pressure there is to be productive and to know everything and to share everything,
you owe yourself the ability to take your time and explore how you feel.”

世界は変わっています。2020年の3月から1000%変わました。
あなた自身の視点はどのように変わりましたか?パンデミックはあなたに何を反映しましたか?外出自粛を通して自分自身について学んだ最も大切なことは何ですか ?

私は2020年を室内で過ごしましたが、あらゆる面で本当に難しい時期でした。感情的に大きく後退し、自分が10代の頃に感じていた多くの感情に戻るのを感じました。
誰もがアーティストに時事問題への対応を尋ね、ある人は仕事をしながら表現活動をしていましたが、私は様々な意味で自分自身の多くを失ったように感じた奇妙な時期でした。

私は何事にも教訓を求める人間ですが、私たちはまだこの混乱から抜け出せていませんし、これからもまだずっと抜け出せないでしょう。あまりにも多くの痛みと死があったので、明るい面に目を向けるのは無神経だと思います。私が学んだのは、保証はないということ、自分ひとりですべてを行うことはできないということ、そして自分の体に耳を傾けることです。なぜなら、脳が気づく前に、体が私のストレスを察知するからです。

生産的でなければならない、何でも知っていなければならない、何でも共有しなければならないというプレッシャーがあっても、時間をかけて自分の気持ちを探求する義務があることを学びました。

おすすめの曲:ハイエイタス・カイヨーテの「Sparkle Tape Break Up」

好きなレシピ:ガーリックバターパスタ、完璧な不況時の食事。冷蔵庫が空でも、パスタ、ガーリック、オイルやバターがあれば大丈夫。

好きな映画:ゾラ

今読んでいる本:ベル・フックス『オール・アバウト・ラブ』

Mónica Hernández
Artist
@monicagreatgal
https://www.monicahernandez.co/

Theophilos Constantinou
Founder of PARADIGM publishing
@paradigm_publishing
https://paradigmpublishing.co/